1.ゴリゲシャの森
〜ゲシャビレッジ農園の始まり〜 
 ゲシャビレッジはエチオピア南西部のベンチマジゾーンに位置しております。 農園から約 20 kmに位置する Gesha 種の原生林ゴリゲシャの森は、森というよりジャングルそのもので、猛獣対策の警備員付きでの正に探検そのものでした。

遥か高く聳えるジャングルを歩き続け、遭難の危機にも瀕し、辿りついたのはジャスミンの香りが広がる Gesha 種の原生地でした。様々な Gesha種が実を付けていました。

ゴリゲシャの森から持ち帰った様々な品種をまずはカッピングを行い9種類の風味特性に優れる品種を選抜しました。そこから樹形などから 6 種を選抜、試験的に栽培し、試行錯誤の後、風味に優れる 3 品種に絞りました。

ゴリゲイシャの森の遺伝子を反映している「ゴリゲシャ2011」、木の形態、果実サイズ、外観、カップ品質がパナマのゲイシャに酷似している「ゲシャ1931」、そして風味特性が際立つ印象度の「イルバボール・フォレスト1974」がそれら三つでした。 


中でも、農園関係者にとっても未知で、思い入れ(興味)が強かったのが、「イルバボール・フォレスト1974」でした。 

 

2.ボルドーレッド25 ナチュラル
〜独自の変化を遂げたイルバボール種〜 
 エチオピアではラテンアメリカのような単一品種は殆どなく、ゲイシャと並び特定農園の特定品種は貴重なコーヒーと言えます。イルバボール種は1974年、エチオピアのリサーチセンターで選抜された耐病性品種でした。これがゴリゲイシャの森にも存在し、周辺のゲイシャ種の影響を受けながら(異化受粉)果実味溢れる風味特性を持つゲシャビレッジのイルバボール種となっていったものと推察されます。

ゲシャビレッジの選抜過程において、その風味特性は際立っていたと言います。 イルバボール種の糖度は25度と極めて高く、ゲイシャ種(ゲシャ1931は20度前後/ゴリゲシャ2011は15度)のチェリー糖度と比較しても驚異的な甘さです。 また通常チェリーは成熟の過程で徐々に赤さを増していくのに対し、イルバボールは一気にボルドーワインを連想させるような赤紫となっていきますが、そこから熟度が上がっていきます。

面白いことに、チェリーはボルドーレッドながら熟度が上がってこないと果実は枝から離れない特性のため、収穫は均一な完熟のチェリーのみが収穫できる利点もあります。 樹高は比較的低く、成長が早い品種でもあり、収穫時期が比較的集中する傾向があり、同農園の事務所近くで収穫のしやすいガイリー区画で同種の栽培をすることにしたそうです。非常に特殊でやっかいな品種と言えそうです。 

その味わいは非常に強い印象の熟したアプリコット、ピーチの濃厚な甘さがナチュラル製法のクリーミーな質感と共によく出ております。加えて、ゲイシャ種との異花受粉によるものと思われるフローラルで甘味が長く続く後味もゲシャビレッジのイルバボールならではの味わいです。 
  
 ゲイシャ種の選抜過程で発見された貴重なコーヒーをぜひお楽しみ下さい。 



 
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